ナントから車で約一時間半弱のところにある
Château du Plessis-Bourré(プレシ・ブレ城)に連れてってもらいました。
ババーン! |
実はこのお城、私の大好きなJacques Demyの映画「Peau d'âne(ロバと王女)」で
あのカトリーヌ・ドヌーヴ様演じる王女が住む"青の国"(と勝手にわたしは読んでいる)
のお城として、冒頭部分からドカーンと登場するのです。
「Peau d'âne」の舞台になったお城としては、
ロワール渓谷で最大のお城であるChâteau de Chambord(シャンボール城)ばかり有名だけど
このPlessis-Bourré(プレシ・ブレ)も負けず劣らず立派なお城。
BGMはこれで。
なんといっても、池の真ん中から生え出たようなお城の佇まいがメルヘンすぎる。
まさに「物語の中のお城」にふさわしい。
初代城主のJean Bourréが建てた他のお城にもこういう掘りがある |
初代城主のJean Bourréは、錬金術界ではかなり有名な人だったらしく、
お城の中には、至る所に錬金術を象徴するモチーフが隠されているのです。
特に見張り部屋にある天井画は一見の価値あり。
天井一面にぎっっっしりと絵やモチーフ、文字が描かれていて
その一つ一つがなんとも怪しげで興味をそそる。
ただ、見学中ずっと見続けていたので当然首が痛い。
しかもまだこれらの絵が何を示しているのか、解読困難だそう…
そんなこと言われると余計気になる。
ガイド付きの見学ツアーも分かりやすくて、とてもよかった。
しかしガイドのマガリィさんの声の張り方と演技(?)が尋常じゃなくすごくてちょっとびっくり。
このマガリィさんいわく、天井画が解読困難なのは絵のパーツが足りないかららしい。
「今はフローリングが張られているこの床の下に実は別の床があるんじゃないかと私は踏んでる。」
確かにその推理、間違ってないかも…
この天井も前の城主によって隠されていたわけだし、実は床も…ってことは大いに有り得そう。
お城の傍には「錬金術の庭」と名付けられた小さなスペースがあって、
こじんまりとしているけれど、錬金術に関係ある記号の説明書きがあったり、
花が六芒星の形に植えられていたりして、目にも楽しい。
そして庭の奥に続く長〜い一本道。なんだか吸い込まれそう。
いったいどこに続いているのか…
これも錬金術と何か関係があるのかも |
なんともスピリチュアルなプチ旅を経験できました。
こんなにスローな感じで、果たしてわたしはお仕事の役に立っているのでしょうか…
次回はJean Bourréのもう一つのお城、Château de Vaux(ヴォー城)にぜひ行ってみたい!
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