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15.8.15

The Iron Lady

Voici le troisième film pour mon "challenge illustration + paper art cinématographique" :

"La Dame de fer" (The Iron Lady) de Phyllida Lloyd, sorti en 2011.

「映画イラスト+紙オブジェ」チャレンジ、第三弾:
今回は、2011年公開のフィリダ・ロイド監督作品「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見ました!

Meryl Streep dans le rôle de Margaret Thatcher est vraiment sublime !!
Je ne suis pas du tout étonnée qu'elle ait été primée meilleure actrice au Oscar et au Golden Globe pour ce film.

噂に聞いていたとおり、メリル・ストリープが演じるマーガレット・サッチャー元英国首相が本当に魅力的!!
アカデミー賞とゴールデングローブ賞で二つの主演女優賞を獲得するのも納得です。

Pendant que je regardais le film, j'avais déjà dans ma tête une petite idée de me faire un "british tea time", car en regardant Margaret boire son thé dans sa petite tasse élégante avec du lait qui coûte "49 pence la pinte", ça m'a donné très envie et je me suis dit: "Pourquoi pas faire ça en papier ?"

鑑賞中、マーガレットが優雅に紅茶を飲む姿に影響されてか、おいしい紅茶とお菓子が無性に食べた〜くなり
「じゃあいっそのこと紙でティーセットを作ってしまえ!」
と思って今回の作品は案外さくっと完成しました。 

Voilà le résultat !

こちらがその結果!




Au dos de l'emballage de sachet de thé, j'ai marqué des phrases cultes de Margaret dans le film :

"Surveille tes pensées car elles deviennent mots.
Surveille tes mots, ils deviennent actes.
Surveilles tes actes, ils deviennent habitudes.
Surveille tes habitudes, elles devient ton caractère.
Surveille ton caractère, il devient ton destin.
Ce que nous pensons, nous le devenons."


J'ai reregardé ce passage plusieurs fois car les phrases m'ont marquée très fort.

ティーバッグのパッケージの裏には、映画の中でマーガレットが言う有名なセリフを書きました:

「あなたの考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。考えはその人自身になるのよ。」

日本語に訳すと何となく意味が違って聞こえる気がするのですが、気になって何度も見返した印象的なシーンです。


La tasse, la sous-tassee, les biscuits, les sachets de thé, tout est fait en papier avec mes petites illustrations :)

ティーカップ、ソーサー、クッキー、ティーバッグと何から何まで、全てオリジナルイラストと紙で作りました。


Je ne pouvais pas m'empêcher de faire un vrai "tea time" avec du vrai thé au lait en prennant ces photos !

我慢できずにこの写真撮りながら本物のミルクティーも飲んでしまいましたが…。


On dirait des vraies tasses (un peu)...?

こうやって並べると本物のティーカップみたい…?



Une autre phrase marquante de la jeune Margaret qui répond à la demande en mariage de son futur mari Denis:

"I cannot die washing up a teacup"

Je peux sentir une forte volonté de Margaret qui a du tout donner pour diriger le Royaume-Uni.

最後にもう一つ、デニスから結婚の申し入れを受けた若き日のマーガレットが、結婚の条件に出した印象的なセリフ。

「わたしはティーカップを洗うだけの人生なんていやなの」

妻や母としてよりも英国を導くリーダーとして全力を注いだマーガレットの強い意志と気迫が感じられます。

J'espère que cela vous a donné envie de regarder le film avec une bonne tasse de thé ! :)

ぜひおいしい紅茶を飲みながら見てほしい一本です。


À très bientôt pour le prochain film !
Petit indice : un film français tourné près de Saint-Tropez à la fin des années 60 qui fait très "vacances"...

次回作をお楽しみに!
ヒント:60年代後半にサントロペで撮影されたヴァカンス気分にぴったりのフランス映画。日本でも大人気だったあのフランス人俳優さんと、今でも日本とのつながりの深いあの女優さんが出ている作品です。

*

Bande annonce du film "La Dame de fer" (The Iron Lady) :

映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」予告編(英語):

12.8.15

No Reservations

Avec un petit peu de retard, je vous présente le deuxième film pour mon "challenge illustration + paper art cinématographique" !

さっそく制作に遅れをとってますが、「映画イラスト+紙オブジェ」チャレンジ第二弾をお届けします!

Pour être sûr de continuer ce petit défi créatif régulièrement et surtout pour éviter le manque de sujet, j'ai couru jusqu'à la médiathèque pour emprunter des DVD ! Comme ça je suis tranquille pour quelques jours...

見る映画に困ることなく、確実にこのチャレンジを続けるために課題開始初日に図書館に駆け込んで、気になった作品のDVDを借りてきました!これで数日間はなんとかなる…

Voici donc le deuxième film que j'ai choisi :

ということで、今回の映画:

"Le Goût de la vie" (titre original: "No Reservations") de Scott Hicks avec Catherine Zeta-Jones, Aaron Eckhart et Abigail Breslin, sorti en 2007.

2007年公開の「幸せのレシピ」(原題:No Reservations)
監督:スコット・ヒックス
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン

L'histoire se passe dans un des meilleurs restaurants de Manhattan à New York où Kate (Catherine Zeta-Jones) travaille en tant que chef. Perfectionniste, Kate ne fait confiance à personne, mais sa vie va changer petit à petit avec sa nièce Zoé (Abigail Breslin) et Nick (Aaron Eckhart) chef cuisinier italien qui arrive dans la cuisine un jour...

主人公のケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、ニューヨーク、マンハッタンの人気レストランで料理長を務める一流シェフ。完璧主義者で他の誰にも自分の仕事を任せたくない頑固者の彼女が、ある事故をきっかけに姪であるゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)と暮らすことになり、レストランの厨房にはイタリア料理人のニック(アーロン・エッカート)がやって来る。これまで頑なだったケイトの生き方がだんだんと変わり始めていく…というストーリー。

Bienvenue au Bistro chez Kate, Nick et Zoé !

ビストロ・ケイト&ニック&ゾーイへようこそ!
 

J'ai voulu reconstituer l'univers du film dans un seul objet papier qui est à la fois la carte, la porte de la cuisine et aussi le plat à déguster au restaurant.

作品の世界観をぎゅっと詰め込んだ一つの紙オブジェを作りたくて、レストランのメニュー、厨房の扉、テーブルでいただく温かいお料理を全部ひとまとめにしたカードを作りました!

Quand on ouvre la carte/porte, le délicieux plat du chef se dévoile (Zoé commence déjà à en goûter sur l'assiette !) :)

メニュー/扉を開くと本日の「シェフの気まぐれパスタ」がお出迎え。イタリアン好きのゾーイがさっそくお皿に飛びついています。



J'aime beaucoup le passage où Zoé mange des pâtes cuisinées par Nick dans la cuisine du restaurant, ça a l'air vraiment délicieux ce qu'il y a dans son assiette !!

映画の中でまさにゾーイがニックお手製のバジル入りトマトパスタをレストランの厨房で食べるシーンがあるのですが、ゾーイの食べっぷりが見事で、これがもうめちゃくちゃおいしそうに見えるんです!


Je me suis beaucoup amusée à mélanger plusieurs matières et téchniques de dessin:
crayons couleurs, peintures acryliques, feutres, avec et sans pinceau, au trait, dégradé etc.

今回のイラストは、色鉛筆、アクリル絵の具、カラーペン、筆あり/筆なし、線画、ぼかし、などなど、色々な画材と技法を混ぜ合わせながらの制作で、すごく楽しくて時間が経つのも忘れるほどでした。

C'est comme si je cuisinais.

まさに料理をしているような感覚。

Je prépare les ingrédeants, je coupe en petits morceaux, je mélange, je fais cuire, j'assaisonne et j'y souffle de l'amour et du bonheur en pensant à la personne qui dégustera ma recette :)

材料を準備して、適当な大きさに切って、混ぜ合わせて、火を通して柔らかくして、味付けをする。 
自分のレシピを味わってくれる人のことを考えながら、愛情と幸せを込めて丁寧に作るという点では、絵も料理も同じですね。


Alors, bon appétit ! :)

熱いうちにどうぞ召し上がれ!



Bande annonce du film "Le Goût de la vie" (No Reservations):

映画「幸せのレシピ」予告編(英語):




6.8.15

Les Chaises musicales

Le temps passe si vite et déjà le mois d'août commence !
Cet été, je voulais m'imposer un challenge qui me permet de me progresser en illustration et en paper art.

気づけばもう8月!
今年の夏は一日も無駄にすることなく、イラストと紙雑貨のスキルをもっと磨きたい。

Et voilà un petit et grand défi d'été :

ということで、夏の間の自分への課題を決めました:

"Voir au moins un film par jour et réaliser une illustration et un petit objet en papier qui évoquent le film !" 

一日最低一本映画を見て、鑑賞作品をイラストと紙のオブジェで紹介していきます!

Voici le premier film que j'ai choisi:
"Les Chaises musicales" de Marie Belhomme qui vient tout juste de sortir !

さっそく第一弾目。
先月末公開になった、マリー・ベルオム監督の「レ・シェーズ・ミュージカル」(椅子取りゲーム)!


Mon but n'est pas de raconter toute l'histoire mais plutôt de partager l'ambiance du film et ce qui m'a marquée pendant la scéance.
Si cela vous donne envie d'aller voir le film, je serai encore plus contente :)

ただストーリを紹介するだけではつまらないので、どちらかというと作品の雰囲気と上映中気になったことをイラストと紙オブジェを通じて紹介していきます。
これがきっかけでこの映画見てみたい!と思ってもらえれば幸いです。

À partir des illustrations réalisées, j'ai décidé de créer deux petites chaises en papier qui représentent les adorables personnages principaux du film: Perrine et Fabrice.

完成したイラストをもとにタイトルの"椅子取りゲーム"にちなんで、紙製のミニ・チェアを作ることにしました。
それぞれの椅子には、物語の主人公であるペリンヌとファブリス、二人に関係深い人や物も描いてあります。

  
  



Les chaises sont réalisées avec un bandeau de papier imprimé de deux côtés différents.
Chaque face montre les éléments liés aux personnages :)

ミニ・チェアは両面にイラストを印刷した帯状の紙を折って作りました。

 

On peut transformer ces bandeaux en papier en pliant en accordéon et les fermer avec le petit ongle portant une petite note de musique, ça fait mini-dépliants ludiques :)

帯状の紙を蛇腹状にたたんで、音符の描かれたツメを穴にひっかけて閉じるとミニ絵本にもなります。



J'espère que cela vous a donné envie de voir ce film si mignon et touchant :)
À très bientôt pour un prochain film!

主演のイザベル・カレが可愛くて、ひたむきな姿勢に元気を分けてもらいました。
笑えるシーンもたくさんあって、心からじんわり温まる作品です。
機会があればぜひ見てみてください。

ではまた次回作をお楽しみに〜!


Bande annonce du film "Les Chaises musicales":

映画「レ・シェーズ・ミュージカル」予告編(フランス語): 


24.8.14

Draußen ist Sommer * 描く夏

最近ブログの更新率が高いのは、正直言うと、ただ単に外に出る用事があまりないからであります。

夏休みって楽しいけど、その分、ぽかーんと寂しかったりもする。
自由な時間と行きたい場所が無限大にあるようで、実は終わりがすぐ近くに見えているのに、見えてないふりをしているような。

まだ明日も明後日もあるしーよゆうー
と思ってると、宿題ぜんぶ始業式の前日に泣きながらやることになるんだよな。

同時に、早く元の制限ある生活リズムに戻ってほしいと心のどこかで願っているのか、夏休みが終わるとなぜだかほっとしている自分もいて…



8月の後半になるとだんだんセンチメンタルになってくるのは、日本にいてもフランスにいても、いくつになっても変わらないんだな〜と思います。

夏の終わりがシーンと近づいてくる、そんな近頃。

中学生の頃読んだ江國香織の『すいかの匂い』が読みたくなってきた。
あの暗いなつかしい感じが夏の終わりにひんやりぴったり。

明日は雨降るかもな〜

夏に読んだ本の方が、冬に読んだ本よりも記憶に残りやすいのはなんでなんだろう〜と思いつつ、いつもの散歩・買い物コースで街を周遊して図書館で映画のDVDを借りることにした。

が、夏休みで貸し出し期間が特別延長されているからか、ほとんどいいのが残っていない!
それでも粘って全部の棚をAからZまでかき回し、やっと見つけた3作↓

*プライドと偏見

*ジェーン・エア

*Dehors, c'est l'été (原題:Draußen ist Sommer)


有名な上記2作の感想はまたいつか書くとして、ジャケットのかわいさに惹かれて借りたドイツ、スイス共作映画、"Dehors, c'est l'été"がキラキラ要素満載で良かった。

DVDのディスク面がツルツルしていて傷一つないのにビックリ。
2012年の作品だからまだ借りる人少ないんだろうな。

"Dehors, c'est l’été"(外は夏)というタイトルがすごく作品と合ってるし、ストーリーとは直接関係ないけど、夏休みセンチメンタル出不精気味のいまの自分の状況にもなんだか似ている気がする。
このタイミングでこの映画というわけね〜。

ポスターもかわいい

映画を見た日の夜はなかなか寝付けなかったので、映画の絵を描くことにした。
大好きな色鉛筆デッサン。

絵を描いてると、癒されると同時にアドレナリン、「描きたい欲」みたいなものがガンガン出てきて、落ちついてるのか興奮してるのか自分でもよく分からない状態になる。

色々遊んでいたら、最終的にこんなことになりました↓

GIFアニメにしてみた。

双眼鏡で近所を覗く主人公のワンダちゃん。

ついでに別バージョン(静止画)も↓

鳥さんバージョン
気球がいっぱい静止画バージョン
 
ひさしぶりにアクリルガッシュも使ってみた(双眼鏡)。

芸大受験で毎日一緒に闘ってくれた戦友、アクリルガッシュ。
今でもこの大量の絵の具チューブを見ると、きゅっと身が引き締まる感じがします。


話を映画に戻すとして…

パパ役のWolfram Kochっていうドイツ人俳優がダンディでかっこいい!
ドイツ語ってのがまたステキ。

タンクトップ+パンツで台所うろついてるシーンがあったけど、
50過ぎとは思えないムキムキぶりで違和感ありすぎた!笑

あと森の中で、光る小さい十字架が上からいっぱいぶら下がってキラキラ揺れていて、何だこのカワイイ空間は!と思ったのだけど、それについての説明はなく、もしかしてあれはわたしの目の錯覚か…(DVD見返せば分かるけど)。
もしかしたらスイスでは普通の光景なんだろうか…?気になる。

スイスの豊かな自然の中にたつワンダのお家がこれまたステキ。
散らかっててもこんなにおしゃれなのはなぜ…?と聞きたくなる。

鳥たち、ダンス、シリアル箱の気球、飛び込み台、プールの水色…
体感温度低めの夏です。

"Dehors, c'est l'été"、機会があれば見てみてください。

映画予告編:


こうやって連続して貼ると、"覗かれてる"感がすごい。

9.8.13

映画+トッポギソワレ

プレシ・ブレ城へのスピリチュアルなプチ旅から帰宅した夜、
韓国人のお友達スアがうちにやって来て、韓国料理を作ってくれました。

トッポギ+サツマイモのティギム

チンチャマシッソヨ!!!!!

いつもおいしいごはんメルシー、スア。
毎回ご馳走になってばっかですいません。

ごはんの後、手作りパンナコッタを食べながら
前から話題になっていたJacques Audiard監督の「De rouille et d'os」を二人で鑑賞。

たんなる純愛映画だと思っていたら大間違い

いや〜長いよ、この映画(2時間35分)!

前半、色の加減とか影を写すシーンとか
すごく好きな要素がたくさんあって「お!」と思ったのだが、
途中からけっこうだらだらと話が続いて
最後はなんだかけっこう普通に終わってしまった。

スアいわく、「この監督は、映画を撮ったあとの編集の仕方が分かっていない」らしい。
たしかにそんな感じがする。
印象的なシーンはたくさんあるのに話の展開がうまく転んでいなくて、
肝心なストーリーがぼやけてしまっているのがなんだかもったいない。

ただ、この作品ではマリオン・コティヤールが意外によかった。
映画の9割すっぴんというのもかなり度胸がある…

韓国の大学で映画を勉強していたスアと映画の話をするのはいつも楽しい。
今まで数々の映画を見てきた彼女にとって、映画を見るということは
ごはんを食べるのと同じくらい、普段の生活において欠かせないことらしい。 

わたしなんか彼女に比べたら、世界中に存在する映画の1%も見ていない方だろう。
自分の好きそうな映画しか選ばないからなぁ。

「これは名作だから絶対見なさい」、「この作品を知らないなんて芸大生として失格だ」 
と言われても、気が向くまではなかなか見れない。
いや、気というより、どちらかというとタイミングの問題かも。

「自分がそのときに必要な映画に自然と辿り着く」 
というのが、映画を見る際のわたしなりのルールなのだけど
やっぱり名作映画くらいは、芸術・デザインに関わる人間として見とかないとだめかしら…

8.8.13

アム〜るアム〜る

今日は、5月からお世話になっているスタージュの一環で
ナントから車で約一時間半弱のところにある
Château du Plessis-Bourré(プレシ・ブレ城)に連れてってもらいました。


ババーン!

実はこのお城、私の大好きなJacques Demyの映画「Peau d'âne(ロバと王女)」で
あのカトリーヌ・ドヌーヴ様演じる王女が住む"青の国"(と勝手にわたしは読んでいる)
のお城として、冒頭部分からドカーンと登場するのです。

「Peau d'âne」の舞台になったお城としては、
ロワール渓谷で最大のお城であるChâteau de Chambord(シャンボール城)ばかり有名だけど
このPlessis-Bourré(プレシ・ブレ)も負けず劣らず立派なお城。

BGMはこれで。



なんといっても、池の真ん中から生え出たようなお城の佇まいがメルヘンすぎる。
まさに「物語の中のお城」にふさわしい。

初代城主のJean Bourréが建てた他のお城にもこういう掘りがある

初代城主のJean Bourréは、錬金術界ではかなり有名な人だったらしく、
お城の中には、至る所に錬金術を象徴するモチーフが隠されているのです。

特に見張り部屋にある天井画は一見の価値あり。
天井一面にぎっっっしりと絵やモチーフ、文字が描かれていて
その一つ一つがなんとも怪しげで興味をそそる。
ただ、見学中ずっと見続けていたので当然首が痛い。
 
しかもまだこれらの絵が何を示しているのか、解読困難だそう…
そんなこと言われると余計気になる。

ガイド付きの見学ツアーも分かりやすくて、とてもよかった。
しかしガイドのマガリィさんの声の張り方と演技(?)が尋常じゃなくすごくてちょっとびっくり。

このマガリィさんいわく、天井画が解読困難なのは絵のパーツが足りないかららしい。 
「今はフローリングが張られているこの床の下に実は別の床があるんじゃないかと私は踏んでる。」
確かにその推理、間違ってないかも…
この天井も前の城主によって隠されていたわけだし、実は床も…ってことは大いに有り得そう。

お城の傍には「錬金術の庭」と名付けられた小さなスペースがあって、
こじんまりとしているけれど、錬金術に関係ある記号の説明書きがあったり、
花が六芒星の形に植えられていたりして、目にも楽しい。

そして庭の奥に続く長〜い一本道。なんだか吸い込まれそう。
いったいどこに続いているのか…


これも錬金術と何か関係があるのかも

なんともスピリチュアルなプチ旅を経験できました。
こんなにスローな感じで、果たしてわたしはお仕事の役に立っているのでしょうか…

次回はJean Bourréのもう一つのお城、Château de Vaux(ヴォー城)にぜひ行ってみたい!

4.8.13

Les Emotifs Anonymes

素敵な映画には素敵な音楽がつきもの。

今まで好きになった映画で、見た後もずっと心に残っている作品は
話の内容よりも挿入歌やエンドロールで流れるテーマ曲の方が
鮮明に覚えていることが多い。
どうやら劇中の歌を口ずさめるかどうかが
自分にとっての好きバロメーターの基準になっているらしい。

なんか嬉しいことがあったとき、
帰り道くちずさみたくなる「J'ai confience en moi」。
Jean-Pieere Améris監督の「Les Emotifs Anonymes」で
主役のアンジェリックがルンルン歩きながら歌う可愛くて元気の出る歌。
あの有名なミュージカル映画「The Sound of Music」の挿入歌
「I Have Confidence」のフランス語バージョンの後半部分を
アンジェリック役のIsabelle Carréが歌ったものらしい。

この「Les Emotifs Anonymes」がなかなか素敵な映画で、
2年前に初めて見て以来、挿入歌と心が温かくなるストーリーに一目惚れ。

久しぶりに見たくなって、昨日図書館で借りてきた。 


アンジェリックの緑のコート+赤チェックのマフラーがかわいい

見終わると前回同じく、しあわせ〜な気持ちに。こんな素敵な恋がしたいわ。
そして「J'ai confience en moi」が流れるとやっぱり口ずさんでしまう。


歌詞:

À chaque pas je suis plus sûre
(一歩ずつ確信するの)
Que tout va bien se passer

(きっと全てうまくいくって)
Je suis sûre, le monde m'appartient

(きっとそう、世界はわたしのもの)
Ils le reconnaîtront car j'ai quand même confiance en moi

(みんなそれに気づくわ、だってわたし自信があるんだもの)

J'ai confiance car il fait beau

(自信があるわ、だって晴れだもの)
J'ai confiance car il pleut

(自信があるわ、だって雨だもの)
Je crois ferme que le printemps reviendra

(春はまたやってくるってきっと信じてる)
Et par dessus le marché, j'ai quand même confiance en moi...

(おまけにそのうえ、やっぱりわたし自信があるの…)


セーラームーンの「乙女のポリシー」に負けない"ポジティブ感"!
エンディングのうさぎちゃんのように駆け出したくなってくる。

映画の最後に流れるAngus & Julia Stone姉弟の「Big Jet Plane」がこれまたいい!
特にこのアンジェリックとジャン・ルネが登場する
「Les Emotifs Anonymes」版のミュージックビデオがとても素敵。

超恥ずかしがり屋な二人のやりとりがなんともおかしくて、
これは大人版の「アメリ」だと私は思っている。
おいしいチョコレートを食べながら見たい素敵な一本。
ちなみに日本語タイトルは「匿名の多感な人々」…直訳すぎて残念な感じに。

にしてもチョコレート工場社長のジャン・ルネを演じるBenoît Poelvoorde。
いつもはコメディ映画ですっごくおかしな役ばかりしてるのに
こんなダメで可愛らしいおじさん役も意外とはまるもんなんだなぁ。 
「Le Grand Soir」の時とはまるで別人…


さて、パンナコッタ作って日が暮れないうちに出かけよっと。

カニキュル。

あっという間に8月。

夏のソルド(セール)もほとんど終わってしまった…かなしい。
月日の経つスピードに心も体も全然追いつかないまま、
毎日サラダばかり食べています。

パンケーキ生活からようやく脱出し、
友達との週2のテニスと金曜の外飲み(+狩り)を楽しみに生きる2013年の夏は、
とにかくスピードがすごくて恐ろしい。 

昨晩の外飲み。à 50 otages.

しかし、怖がって逃げてばかりでは何も解決されない。
今日はクラスメイトに誘ってもらい、
重い足をようやく図書館へと運びました。
隣りに住んでいるにも関わらず、
引っ越して以来見事に素通りしまくってたジャック・ドゥミ図書館。

そもそも「ジャック・ドゥミ」って名前がつけられてること自体に
もっとドキドキすべきなんだろうけど、
あまりに自分の近くにありすぎると
灯台下暗しで感情が鈍ってしまうのは、本当に良くない。
あのジャック・ドゥミが育った街の
ジャック・ドゥミ図書館の隣りに住んでるっていうのに…
もっと感動しろ自分!

それはさておき、久々の図書館では論文に必要な本を何冊か借りて
(全部フランス語で読むのか…憂鬱でしかない)
その後そそくさと上階のマルチメディアコーナーに。
思い起こせば去年の暮れに図書館カードを気合い入れて作った割に
2回同じ本を借りただけでまったくちゃんと他のサービスを利用したことがなかった。
(しかも結局読まずに貸し出し期間オーバーして呼び出しをくらういつものパターン)

なので今回マルチメディアコーナーデビュー。
これがけっこう充実していて悪くない。
しかもDVDは一回につき4枚までを6週間借りれるらしい。
さすがジャック・ドゥミ!


すっかり楽しくなってしまい、
さっそく前から気になっていた映画を3作と
論文のためのドキュメンタリーを1作借りました。
その中から今夜見たのは、
ペドロ・アルモドヴァル監督のスペイン映画「ヴォルヴェール〈帰郷〉」。

花のイラストがなんとも素敵

素敵なお花と赤口紅のセクシーなペネロペ・クルスが
バーンと写った真っ赤なビジュアルがとても印象的で
たしか高校生の頃、広告ポスターを初めて見たときから
ずっとその赤が脳裏に焼き付いていて、いつか見たいと思っていた作品。
今日図書館で見たときも、やっぱりこの赤に目がとまって、
手に取らずにはいられなかった。

そして映画を見た感想、とても好き。

ペネロペ・クルスがちゃんと演技してるの、もしかしたら初めて見たかもしれない。

スペイン語話してるのがとてもいい。
あと脇を固める女優が、大好きな映画「Les Femmes Du 6eme Etage」で
スペイン人の家事手伝い役をしている二人でなお嬉しい。

ペネロペたちが着ている服や部屋のインテリアのビビッドでキッチュな色合い、

台所や挨拶シーンの真上からのカットなどなどツボな部分がいくつもあって、
長年気になっていたのにはワケがあったのねと納得。
映画の中でペネロペが歌う(本当は歌ってないけど)
「Volver」 というタンゴの楽曲がしっとりと映画にマッチしていてこれまたいい。

フランソワ・オゾンの「8 Femmes」 を思わせる
”男性出演率ほぼゼロ”なストーリーに現実とファンタジーが混じった世界観が絶妙で、
ペネロペのママ役のカルメン・マウラのおちゃめな感じは「ホノカアボーイ」のビーさんみたいだった。
こんな風に今までに見て好きになった色んな映画のことがポコポコ思い浮かぶときは、調子いい。
縁ある作品と出会えたなと思って嬉しくなる。

ボーナス特典で入っていた監督のインタビューも興味深かった。
「自分が一番マスターしている母国語のスペイン語で映画を作るのが一番やりやすいから、
ハリウッドなどに進出せずにスペインで映画を作り続けている」らしい。
たしかにシナリオを書き直したり、セリフの言い回しを細かく変えたりするには、
その言語をマスターしていないと難しいだろう。
当たり前のことを言っているようで、
でもそこをはっきりと潔く言うのは、なかなか私には出来ないのでハッとした。

同じ監督の作品はもう一つ「La piel que habito」 というのを
2年くらい前に映画館で見たけど、あれもかなり衝撃的なストーリーだったなぁ。
画面のザラつき感と色の濃いぃ感じが印象的で、その濃さゆえにすごく古い映画なのだと思ってた。
色とストーリーの濃さに負けない主演のアントニオ・バンデラスの時代はずれの濃さが
さらに映画を現代っぽくなくさせていてよかった。
(アントニオ・バンデラスといえばスパイキッズ…なつかしいな、久しぶりに見たい)

来週からもっと図書館使おう。
「耳をすませば」の雫ばりに通いつめて、フランス版天沢聖二との出会いを期待しよう。
いやでもあのツンデレ加減は聖二くんだから許されるのであって、
あんなことをフランス人の男の子にされてもきっとイラッとくるだけだろうな…

コンクリートロード〜♪